【WBC/WBO世界スーパーバンタム級チャンピオン】
モンスター・井上尚弥(30)がスーパーバンタム級でも勝利した。
WBAとWBO、2本のベルトも奪取してスーパーバンタム級の一気に2団体のチャンピオンとなった。
試合の詳細は映像と他メディアにお任せするが、1ラウンドからTKOを奪う8ラウンドまで、彼の思い通りではなかったラウンドはないのではないか、と素人目に感じさせるくらいの完勝だった。
そのパワーは以前よりも増しているように見えた。そのスピードも以前より増しているように見えた。そして何よりそのスタミナも、だ。
今が一番強い。
この新しいチャンピオンを見て感じるのは、毎試合毎試合、常に「今が一番強い。」ということ。
過去の自分より確実に強い。
肉体のピークと言われる25歳を過ぎた先でも人間は強くなれる。むしろそこから凄みを増してきた気がする。
それもそのはず、このモンスターは才能の上に胡坐をかいたりはせず、立って努力し続けるタイプのモンスターだ。
その努力は、父である真吾トレーナーや周りの人間たちと一緒になって綿密に緻密に積み重ねてきたものだろう。
よくモノが違う。という言葉を耳にする。それは半分だけ正しい。井上尚弥は持っているモノ(=才能)が違う。
しかし、筆者は彼の練習風景を見たことはないが、おそらく努力の質も量も違うだろう。
井上尚弥は努力型モンスターの極みだ。
才能あるモンスターがモンスター級に努力するのだから、人間に勝てるはずがない。
その姿勢に、ただひたすら感銘を憶える。
そして、その勝利を嬉しく思う。
さらには、映像を見て、筋肉痛ももらう。
1度目のドネア戦などは、試合翌日には両腕が上がらなかったほど。
行けるところまで行くのだろう。
完全に燃え尽きるところまで燃え尽きたいのだろう。
才能に恵まれ、努力する姿勢を持ち続け、周囲の人間にも助けられ、ひとりのボクサーが走り続ける。
どこまでも、行け。
(ダベリィマン)
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