彼らなりの責任を取るのだが。

【ジャニー喜多川氏・ジャニーズ事務所／性加害事件】

23年10月2日のテレビ中継をリアルタイムで見た。

体勢を新しくしたジャニーズ事務所は、彼らなりの覚悟を持って責任を取る姿勢を見せたのだと感じた。

ジャニーズ事務所は社名を変更し、ジャニーの名前をこの世から無くすこと。
また、ジャニーズ事務所は性加害事件の被害者に対しての補償とケアだけを行い、藤島ジュリー氏は代表取締役を退き（免除される予定だった相続税も支払い）、被害者補償とケアをしていくこと。
さらに現在所属するタレントのマネジメントは新会社を設立し、希望するタレントと個別にエージェント契約を結んでいくこと。
などが主な説明だった。

きわめて常識的と思われる解決策を提示してきたのではないか。

もちろん何も解決はしていないし、提示された解決策がきちんと実施されていくかどうか、社会が見つめていかなければいけない。

そして、新たな性加害事件が発生しないように、見つめていかなければならない。

この常識的な解決策の提示により、このジャニーズ事務所の性加害事件はようやく次のステップに移る。つまり、

マスメディアはどうするのか？

というところになってくる。

性加害事件の首魁であるジャニー喜多川氏が生きているときに、素知らぬフリをして通してきたのはヒガシこと東山紀之だけではない。

マスメディアも素知らぬフリを通してきたではないか。

(PR)

記者も、アナウンサーも、ディレクターも、プロデューサーも、メディア側にいる人間も全て共犯であろう。

いや、メディア側の人間は共同正犯と言えるかもしれない。

その責任は誰がどのように取るのか。

このメディアの闇こそ、払拭すべきものなのかもしれない。

そして、熱心なジャニヲタ・ファンも。

自分たちが愛するタレントたちへの愛情が過ぎて、裁判の結果から目を逸らした。目を瞑った。自分から率先して盲目的になり、耳を塞いだ。口を噤んだ。
みんな、ジャニーズ事務所が無くなる＝推しメンの活躍が見られなくなると考えたのだろう。

わたしはジャニー喜多川氏の性加害をどう思うかという問いを発して、言われたことがある。
「（ジャニーズの）ウワサが本当かどうか、分からないじゃないですか。」
「私の推しメンはそんな話しませんよ。」
これを愚か者だと断じるのは容易いが、そうではない。

愛するあまり、盲目になるのは誰にでもあることだ。
だから、これは社会全体の責任でもある。

ジャニーズ事務所は彼らなりに常識的と目される解決策を提示してきた。
これが実施されていくか、見つめていなければならない。
新たな性加害を生み出してはならない。

(PR)

そして、

マスメディアはどうするのか。

社会全体が、マスメディアにも問い掛けなければならない。

ちなみに、新会社の社名をファンクラブの会員から募集するという話だったが、ジャニーズ事務所の大きな財源となるファンクラブ制度は、新会社に引き継がれるのであろう。

そして、ジャニヲタの金銭が、新会社に注ぎ込まれていくのだろう。

それはそれでいいのか。と、考えないでもない。

（ダベリィマン）

(PR)