【サッカー日本代表・キリンチャレンジカップ2023】
日本代表 4-1 ペルー代表。@パナソニックスタジアム吹田。
サッカーFIFAランク20位と21位の対戦は、20位の日本代表が21位のペルー代表を4-1で粉砕した。
1ゴール1アシスト、かつ3ゴールに絡んだ三苫薫(26)がスポーツ紙の1面をハートマークで飾った。
古橋享吾(28)がワントップに入った日本代表は、前半27分に伊藤洋輝(24)の代表初ゴールとなるミドルシュートで先制、次いで同37分に鎌田大地(27)からのパスを受けた三留が決めて2点目、後半18分に今度は三苫のパスを受けた伊東純也(30)がキーパーをかわして3点目、最後は代わった久保建英(22)と堂安律(25)の激しいチェックから苦し紛れのバックパスを、これも途中出場の前田大然(26)が奪いきって4点目を決めた。
バックラインはともかく、アンカーからフォワードまでで2チーム作ることができるほど、日本代表のタレントは揃っている。
海外で活躍する選手は他にもいる。Jリーグのレベルも上がってきた。
そして。
三苫と伊東が揃ったときの日本は、強力なカウンターを備えた強豪のような貌を見せるようになった。
ただし、あくまでも個のタレント頼みなのだが。
鎌田が幅広く動いてボールに絡む。遠藤と守田が「守ってから攻め」の真ん中にいる。板倉と谷口の組み合わせは、往時の吉田と富安以上だと思わせるセンターバック、サイドバックには菅原と森下というファーストチョイスが生まれた。
伊藤洋輝は前との連携であと一歩の気配りが必要。
旗手怜央(25)も味方との連携を進めたい。
いずれにしても、9月に行われるドイツ戦以降も、親善試合はやはりアウェイでの開催が望ましい。
わざわざお金を払ってでも、南米やヨーロッパまで試合をしに行けばいい。
W杯で仮にもドイツやスペインを破ったチームなのである。
ホームで迎え撃つ側にしても「(日本は)相手にとって不足なし」と言えるようになってきたと言い切るのは過剰な表現だろうか。
ここ数年考えていたことだが、「日本らしいプレースタイル」というのは何なのだろうか。
南米と言えば個人技とマリーシア(笑)。ヨーロッパは組織とフィジカルと言われていた時代はもはや遠い。
美しいパスサッカーばかりがサッカーではない。カウンターだけの国もない。その両方を高いレベルで備えているほうが勝つ確率が高い、つまり強いチーム。ということになる気がする。
となれば、
先のワールドカップのような3-5-2の可変5バックなどは論外としても、日本代表のプレースタイルというか、勝つ確率を高めるためのスタイルが見えてきた……気がする。
選手には個性があり、それぞれのスタイルがある。
個性の集合体であるチームには、チームとしての性格を植え付けることができる。
その大前提として選手個々人には、海外で、特にヨーロッパの主要リーグで活躍できるほどのプレーレベルが求められる。
何となく「振出しに戻る」感がある。
日本選手はまだ、中田英寿を越えていない。
外国語を話せて、判断力、プレースピード、フィジカルに優れており、精神的に動じない。選手としての総合力で、あの傑物を越える選手はまだいない。
だが、部分的に越えている選手は複数いる。
日本らしいプレースタイルなどと、おこがましい。負けたら袋叩きにされるのだ。
Jリーグ選抜を引き連れて、ヨーロッパツアーをやってもいいだろう。
とにかくアウェイで真剣勝負をやる。
日本代表がレベルアップする真っ直ぐな近道が、そこにある。
(ダベリィマン)
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