もっとゴールを。

【サッカー日本代表・キリンチャレンジカップ2023】
日本代表 6-0 エルサルバドル代表。@豊田スタジアム。

サッカー日本代表(A代表)は6月15日、国際親善試合キリンチャレンジカップ2023でエルサルバドル代表と対戦し、6対0と大勝した。

前半1分に日本代表DF・谷口彰悟の代表初ゴールで始まったこの試合。前半3分、エルサルバドルのセンターバックがペナルティエリア内で日本代表FW・上田綺世を倒して一発レッドカード、退場処分を受けた。

上田綺世がこれも代表初ゴールとなるペナルティキックを決めたところで、この試合は残念ながら

単なる興行(見世物)となった。

試合開始4分で2-0、11人対10人。将棋で言うなら、名人戦で大駒をひとつ落とした対戦を観るようだった。点数はともかく、あのレッドカードだけは日本としては嬉しくなかった。

もちろん、これがワールドカップや他の大会での試合なら日本代表が有利になるのであるし、上田が倒されたプレーそのものはレッドカードで然るべきだった。レフェリーは正しい仕事をした。ただ、巡り合わせがよろしくなかっただけだ。

これは親善試合で、テストしたい選手もたくさんいた。苦手な南米チームを相手に試合ができる数少ないチャンスでもあった。

ところが、あのレッドカードで試合の目的の80%は消え、選手のお披露目がメインの興行(見世物)となってしまった。

勝利チームへのプレゼントも空々しく聞こえるほどだった。

いみじくもテレビ解説の元日本代表監督・岡田武史氏が語ったように、「これが練習試合なら、エルサルバドルに”後半から11人に戻していいよ”と言えるんだけど」である。公式記録に残る国際Aマッチで退場処分を受けた選手を戻すわけにはいかなかった。

だから、6-0の大勝でも素直に喜べなかった。

日本代表の試合を国内で観戦できるのは非常に嬉しいし、スポンサーも喜ぶし、サポーターも喜ぶし、マスメディアも嬉しいのだろうが、日本代表強化としては、どうだろうか。

9月にはヨーロッパ遠征の親善試合が組まれているのだが、1試合だけだ。

そのあとの親善試合も国内のみ。

だが、これからワールドカップでベスト8以上を目指すのであれば、ここから先、サッカー日本代表の親善試合は50%以上を海外アウェイで開催したほうが良いのではないか。

国内のサッカー熱は、Jリーグで盛り上げていく。日本サッカーの強さは日本代表がアウェイで戦って体現していく。そういう構造が作れないものだろうか。

次戦のペルー代表も南米の強豪である。良いマッチメイクだと思うが、せっかくだから南米で3チーム集まって2試合ずつやるとか、そういうマッチメイクが実現できればと願ってしまうのである。

いずれにしても、勝利はめでたい。

ただ、もはや日本代表は、昨日の勝利を手放しで喜ぶようなレベルのチームではないということだ。

JFAにはぜひ御一考願いたいところだ。



ダベリィマン

あいむダベリィマン。 よろぴくぴく。 Gravater以外のプロフィール画像を入れたいのですが、仕様むりぽ。

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