ATPチャレンジャーツアー カリビアン・オープン1回戦。
錦織圭2-0クリスチャン・ランモ(6-2、6-4)。
プロテニスプレイヤーの錦織圭(33)が、1年8か月ぶりの復帰戦を勝利で飾った。
試合後に審判からも「WELLCOME BACK!」と声をかけられて笑顔を見せた錦織は、
「できればもっと静かに復帰したかった。」
と、メディアに述べた。
それは到底無理な話だ。
錦織は痩せても枯れても元・世界ランキング4位。
しかも5年以上に渡って世界ランキングでトップテン以内に存在していた日本を代表するテニスプレイヤーなのだ。本人は放っておいてほしいのかもしれないが、メディアからすれば放っておけるはずがない。
もちろん、勝っても負けてもニュースになるから。
勝っても負けてもニュースになるのはトップ選手の宿命だ。かの羽生結弦プロも現役時代は勝っても負けてもニュースになっていた。大谷翔平選手は盗塁ひとつがニュースになる。「なおエ」など、チームの勝ち負けは一行~二行で終わるほど、一挙手一投足にフォーカスされてしまう。
錦織選手もまた一流の経歴を持つ選手である。
近年はケガがのために活躍できていなかったとはいえ、彼に比肩する日本の男子テニスプレイヤーはまだ存在しない。
そしてこの試合で見せたプレーは、全盛期のプレーを思わせるほどに躍動していた。
プロテニスの世界での33歳は、肉体的なピークの先にある、選手としてのピークであると言える。
もう一度、世界のトップへ。
願わくば、グランドスラムを。
思わずそう感じさせてしまうほどに、躍動していた錦織。
ケガの原因とか恋人がどうとか、そういう野暮な話は横に置いておき、プロテニスプレイヤーとしての活躍を心から期待する。
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