俳優・広末涼子と、会社気鋭シェフ・鳥羽周作氏の両名が2023年6月14日、それぞれのSNSで不倫関係を認め、公式に謝罪した。
それぞれの配偶者や子どもたちに謝罪するのは家庭の問題であるとして、社会に対して謝罪する必要はないと思われるが、お騒がせしたことを詫びたいというのであれば、それは当人の気持ちの問題だから仕方ないとも言える。
広末がCM出演を務めるスポンサー各社は軒並み出演しているCMを取り下げた。これは当然と言えば当然だろう。ここ数年、広末が打ち出していた「カッコいいママ」のキャラクターが、この不倫騒動で粉々に砕け散ったのだから。
近年の日本は、表面的倫理大国となっているが、飽くまでも表面的な話である。社会的な風潮がそうなっているので誰もが表面上、意見を合わせて見せている。
そのため、不倫はどうしていけないの? という質問に正面から答えられない人間も少なくないのだが、実際のところ不倫行為は法律(民法)には違反しているが、一方で犯罪(刑法違反)ではない。
逆を言えば犯罪(刑法違反)ではないものの民法には違反しているので、不倫が事実だとして配偶者から訴えられれば、相当な理由がない限り当事者はまず100%敗訴する。ここで言う「相当な理由」とは、例えば配偶者から日常的にDVを振るわれて死にそうになったことがあるとか、そのレベルだ。一度だけDVで骨折して入院しました程度の理由では、不倫の当事者は配偶者に負ける。
それだけではない。一度くらいの骨折や入院では、まずDVでの離婚訴訟を起こしたとしても離婚を勝ち取るのは難しい。日本の法律も司法府(裁判所)も立法府(国会)も、どちらかと言えば家庭が維持される方向に物事を進めようとする傾向があるためだ。
何なら夫婦別姓関連の法律が成立しないのも、LGTBQ関連でグダグダするのも、家庭(親子関係を生み出すシステム)が国の基本だと考えている法律や司法府や立法府のためだ。
今回の場合、広末も鳥羽氏も死にかけるほどの配偶者からのDVなど心情的に汲み取るべき何かがあれば、というところだが。ところだが、というところである(反語的用法)。
それにしても、広末涼子の失うものが多過ぎる。
会社経営者である鳥羽氏もそれなりのものを失うだろうが、広末涼子はこれの比ではないだろう。
ちょっと目線を変えれば、どう考えてもマイナカード保険証やインボイス制度のほうが余程大きな社会問題であることは間違いないのだが、これを推し進める内閣や議員先生や政府が叩かれるよりも、広末涼子のほうが叩かれている。
強く叩くなら、マイナカードやインボイスのほうだと思われるのだが。
寒い時代になったと思わんか。
by ワッケイン少佐(地球連邦軍・ルナツー司令)
叩きやすい相手を叩く。
ジャイアンに殴られたスネ夫がのび太をいたぶる構図にも映る。
弱い者いじめジャパン。
これでいいのか。
強き者に楯突くが故にヒーロー。
カッコよくなれ、ジャパン。
と、願わずにはいられないのである。
(ダベリィマン)
0件のコメント