
セレッソ大阪2ー1ヴィッセル神戸(ヨドコウ桜スタジアム)。
ヴィッセルがヨドコウ桜スタジアム22542人(公式発表)の前で落とし物をした。その落とし物はセレッソサポーターを喜ばせた。
ヨーロッパの記者なら、そう書きそうな一戦だった。
戦法もシステムもあるものの、試合運びは選手個人の好みやプレースタイルに依存してしまうセレッソ。それに対して、麗しのアンドレスを憂い顔に変えたほど徹底したハードワーク、ゲーゲンプレッシングとショートカウンターのヴィッセル。試合は当然のようにヴィッセルのペースで進み、時々思い出したように選手個々のプレーが上手くつながるとセレッソにチャンスが巡ってくる、というような展開が続いた。
先制点のセレッソ。後半5分、きついマークを承知でピッチに立つレオセアラのパス、左サイドを健気に上下動する船木のクロス、どうしても移籍初ゴールがほしいクルークスの思惑が上手くつながった1点。
直後のヴィッセル同点ゴール。後半6分、高い位置でも臆することなくタテや斜めにボールを出す(システムの)ヴィッセルが武藤のドリブルから山口の反転シュート。チームとしての連動の上に、最後は個人技が乗った1点。
アディショナルタイムの勝ち越し点はセレッソ。エリア外でボールをキープしたヴィッセルキーパー前川にプレッシャーをかけた18歳北野がキックミスを誘ってボール奪取、ダイレクトに蹴り込んだ1点。
試合に勝って勝負に負けたヴィッセルを貶すべきか、試合内容はともかく勝ち点3を取りきったセレッソを褒めるべきかは分からないが、言えることがひとつある。
今の大迫なら、カタールで主役を張れた。
過去は過去。遡れないから価値がある。
しかし、今の大迫なら、と考えてしまうほどに大迫は素晴らしいコンディションとプレーを披露している。これだけは言える。
18年ロシアW杯時点より、むしろ23年の大迫のほうがグレイトだ。
セレッソにも香川真司がいる。
海外で大活躍した選手がまだ全盛期に近い力のまま戻ってきて、Jリーグを盛り上げる。酒井高徳もそう言える。
このままヴィッセルが悲願のJリーグ優勝へと勝ち進むなら、アンドレスもチームを離れた意味がある。ここから負けていくようなら、「アンドレスを戻せ、このタワケ!」となるだろう。
いずれにしても、プレーの質が向上していくJリーグがこのまま高い試合レベルのままに混戦模様になっていくなら、それはサッカーファンには願ったり叶ったりじゃないか。
1位~から5位まで優勝の可能性があった2005年Jリーグ最終節のように、最後まで盛り上がるシーズンとなってほしい。
皆が熱くなれるようなJリーグであってほしい。
30周年を迎えたJリーグを愛するサポーターのひとりの、願いだ。
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